3.バレン芯,綱の撚り方

3-1 基本の2コ撚り

2コ撚りの動画

2コ撚りの動画、その2〈材料継ぎ方〉

3-1 基本の2コ撚り

竹皮を2ミリに割いた20cmの材料を用意する
それを右手に3本、左手に3本持ち撚っていきます
これが基本の2コ撚りです
右手指も左手指も、左に回して撚ると同時に、2本の綱を右巻きにして撚ると、2コ撚りができていきます。

Sの字と、Zの文字の形の真ん中の棒の角度をイメージしてください。
Zの撚り=反時計廻り
Sの撚り=時計廻り
「Z文字の中心の棒は、左下に下がっている」この綱を撚る場合、
「Sの文字の中心の棒は、右下へ向いている」この方向に撚り合わせることで、
物理的に強靱な綱が出来上がることになります。
2コ撚りの綱の目は、Z方向でできているので、4コ撚りを作るときにはS方向の撚りを行うことになる。

参考;トラロープのヤーンはZ撚り。ストライドは、その逆のS撚りに撚られている。(ストライドを固定するには、ヤーンの撚り方の逆の撚り方で構成すること)ロープの構造にはお約束があるのです。

2コ→4コ→8コ→16コ と進めるとき
撚りの方向はZとSが交互になる

バレン芯の太さの違いは、どうやって変えられるのか
① 2コ撚りの材料の幅を変える
  竹皮を割くピッチを、1mm,2mm,3mm(標準は2mm)と変化させる
    2mmの材料  ← 標準
      1mmの材料 ←  細芯,極細芯
       3mmの材料 ← 太芯,極太芯

② 2コ撚りの材料の持つ本数を、
   右手に3本 /左手に3本 ← 標準
   右手に2本 /左手に2本 ← 細芯

このように、撚る竹皮の材料を細くするか、太くするか、また、それを何本持つかによって、出来上がるバレン芯の太さが変わることになる。

ただし、2本ずつ持つ撚り方は、慣れないと切れ易くなってしまう可能性があるため、少ない本数で1本にならないようにまた3本になってしまわぬように、確実に次の材料を添えてしっかり撚っていく技術を要します。これは訓練することでできるようになります。なので、最初は太めの綱を目指されるのが良いと思います。 こうして、種類の異なるバレン芯を制作するのです。

バレン綱を撚る時に使う作業台
  万力でテーブルなどに取り付け、どこでもいつでも作業が可能な便利な台です。
  ホームセンターなどで木っ端を入手し、L字金具を2本ねじ込むだけでできます。

金具と金具の離隔を20cmピッタリにすると、8の字に巻きつけることで、出来上がりつつある綱の長さを40cm単位で把握することができます。

8の字で、20cm×2=40cm
8コ撚りのバレン12cmを作るには、2コ撚りの綱が15m(余裕をみて)必要です。 15m/0.4m= 38巻き を目標に撚っていけば良いことになります。

綱の巻き数を指先で数えれば、進捗把握できますよね。いちいち物差しで測るのは、あまりにも非効率ですよね。 

したがって、材料の細さと持つ材料の数によって、何メーターで直径何センチのバレン芯が出来上がるのか、個人で記録しておくと短すぎたり逆に長く作りすぎたりすることを避けられます。記録が肝心です。個人個人のばらつきがあることも想定するわけです。いくつか作っていくと、目安がわかってきます。

例えば
【8コバレンの直径12cm】の場合の記録
2コ撚り(材料2mm使用)が15m
4コ撚りが6.4m
8コ撚りが2.9m(約2ヒロ) ←これで8コバレン(直径12cm)が1個出来た
(竹皮材料=2mm幅)

竹皮は常にタオルで湿らせながら、ここから抜き取り撚りを行う


3-2 8コ撚りと16コ撚りのバレン芯

8コ撚りと16コ撚りのバレン芯

  

2コ撚りの綱2本 → 4コ撚りの綱

       4コ、8コ、16コ撚りのとき、この自作のコマを使います
二本の綱を撚るとき、撚る方向によりコマがくるくると回り、綱が絡まることが無く、リズム良く撚ることができるのです。

4コ撚り動画

4コ撚り動画、その2

この写真は8コ撚りのバレン芯を、説明のため分解したものです
細い先端が2コよりで、2コと2コ、4コと4コで8コ撚りになっていますよね。

4コ撚りの綱2本 → 8コ撚りの綱

この8コで8コ撚りのバレンが一つできあがり

更に8コ撚りの綱2本を撚って → 16コ撚りのバレンが一つできあがります

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撚りの方向、再掲(2コ撚りの基本で説明しましたが、再掲します)
右手指も左手指も、左に回して撚ると同時に、2本の綱を右巻きにして撚ると、2コ撚りができていきます。
Sの字と、Zの文字の形の真ん中の棒の角度をイメージしてください
「Z文字の中心の棒は、左下に下がっている」綱を撚る場合、
「Sの文字の中心の棒は、右下へ向いている」方向に撚り合わせることで、
物理的に強靱な綱が出来上がることになります。
2コ撚りの綱の目は、Z方向でできているので、4コ撚りを作るときにはS方向の撚りを行うことになる。

参考;トラロープのヤーンはZ撚り。ストライドは、その逆のS撚りに撚られている。(ストライドを固定するには、ヤーンの撚り方の逆の撚り方で構成すること)ロープの構造にはお約束があるのです。

2コ→4コ→8コ→16コ と進めるとき
撚りの方向はZとSが交互になる


3-3 バレン芯の成型

机上でバレン芯のへそになる部分を手で押さえ、
円をぐるぐると回しながら、少しずつ円周に綱をしっかりと巻きつけるように円を大きくして、
直径12cmの円形にする。

スリットの入った円形の黄ボールを綱の下方に滑り込ませる。
上部ににもう片一方のスリットの入った黄ボールを乗せる
このとき、下部のスリットの位置と上部のスリットの位置をピッタリ目視で合わせることです。

縫い針に、市販(百均で購入)のステンレスワイヤー(0.28mm)を通す。長さ40cm程度(ニッパで切る)

ステンレスワイヤーは丸まってしまわぬように、私の場合は釣りの時に使う道糸を巻くリールにステンレスワイヤーを巻き付け、必要な都度そこから切っていく。

バレン芯の中心の隙間に針を通し2から3回巻き付けワイヤーの端部を固定する。

中心から円周に向かって縫っていく。縫うときには綱の隙間に針を通しながら、一回進んで戻りながら、必ず綱の1本1本を巻き取るようにつなげて縫っていくことが肝要です。

このとき、通しずらい時があるので、その場合にはペンチを使って針を抜き、進めていきます。やり方は普通の糸と同じに考えてください。

これを。私は放射状に6回行っています。

出来上がったバレン芯の整形状況をご覧ください。

このスリットを使うと、放射状にキレイに、頑健にバレン芯を成形することができます。

以前は、太い木綿糸で縫っていましたが、今の師匠からステンレスのワイヤーを進められて、使っています。

ステンレスは木綿糸に比べて圧倒的に水に強く、摺る時も、湿らせた和紙を相手にすることもあり、劣化し切断されることがほぼ無いためです。 また、私の感覚ですが、ステンレスワイヤーは強いので、竹の繊維と合わせて、更に頑健で繊細なバレン芯を形成している感覚が、摺っていて手から伝わってきます。

成形完了したバレン芯

均一に、しっかりと引き締まっています。

各種、バレン芯